ファティマ2000 (1)

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国際宣教会「マリアの家族」の指導者、ポール・ニリッツァ司教とのインタビュー(『PUR‐Spezisl』誌より抜粋)

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これは、PUR‐Spezisl という雑誌のドイツ語からの訳です。
2000年5月13日に、ソダーノ枢機卿によって、ファティマ第3の秘密が公開されました。この記事はそれ以前に、ヤシンタとフランシスコの列福を記念して組まれた特集記事です。
ファティマの出来事の概略も分かりやすく紹介されていましたので、訳してみました。(訳者)


その1 その2 その3


その1 ファティマの出来事

1917年ファティマでの聖母の言葉
「恐れないで下さい!」
「世界の平和のために毎日ロザリオを祈って下さい」
「わたしは信者に生き方を変えるように願うために参りました」
「すでにたくさんの侮辱を受けた神を、人びとはもうこれ以上侮辱しないで下さい」
「最後に私の汚れなき心が勝利します」

・・・・・・・・・・

ポルトガルにある、それまでは誰も知らなかったような小さな村ファティマ。
ここファティマで、乙女マリアは1917年3人の牧童にご出現になり、人びとに平和をもたらすはずのメッセージをお与えになりました。

聖母のご出現のおよそ2年前、3人の牧童たちは天使の訪問を受けています。天使は子供たちに祈りを教え、子供たちが聖母に会う準備をしました。
幼いルチアは天使について「天使は雪よりも白くて、若い男の人の姿でした」と書いています。1915年、1916年の間に天使は3回出現しました。
「怖がらないで。私は平和の天使です! 私と一緒に祈って下さい」
天使は自らひざまずき、祈りと神を敬うこと、神への愛を教えました。

[天使が教えた祈り]
私の神よ、私はあなたを信じ、あなたに祈り、
あなたに希望し、あなたを愛します。
あなたを信じない人、あなたに祈らない人、
あなたに希望せず、あなたを愛さない人を
お赦し下さい。アーメン

至聖なる三位一体の神である
御父と御子と聖霊よ、
あなた御自身がお受けになった
中傷、冒涜、無関心の罪を償うため
世界中のご聖櫃にまします私たちの主イエス・キリストの
尊い御体と御血、ご霊魂とご神性を
あなたにお捧げ致します。
永遠にお働きになるイエスの聖心と
聖母の汚れなき御心を通して
かわいそうな罪人の回心を
あなたに願い求めます。
アーメン

・・・・・・・・・・

1917年5月13日の昼頃のことです。ルチア(Lucia 10才)、ヤシンタ(Jacinta 7才)、そしてフランシスコ(Francisco 9才)は、ポルトガル中部の貧しい村ファティマのそばにあるコーヴァ・ダ・イリア(Cova da Iria)で羊の番をしていました。

突然、子供たちは晴れわたった空から閃光が走るのを見ました。そして小さな樫の木の上に「素晴らしく美しい婦人」が立ち、その周りが明るく輝いているのを見たのです。子供たちは優しい声を聞きました。
「恐れないで下さい! なにも悪いことはしませんよ」
信じられない光景です。ルチアが尋ねました。「どこからいらしたのですか?」
「天から参りました」
「何をなさりたいのですか?」
「私は、毎月の13日、同じ時刻に6回続けてここに来て下さるように、あなた方に願うために参りました。10月に私が誰であるか、そしてあなたがたに何を望んでいるかを申しましょう」
それからその美しい婦人は、罪人の改心と世界の平和のために毎日ロザリオを祈ること、すべての困難と苦しみを犠牲として神に捧げることを子供たちに願いました。

その若い婦人は約束通り6月にもご出現なさいました。この時、子供たちの後を50名ほどの人たちがついていきました。この2度目のご出現の時、ヤシンタとフランシスコは間もなく亡くなり、ルチアは長く生きるであろうことを知らされました。
「イエスは、あなた(ルチア)によって私が世に知られること、愛されることを願っておいでです」

ファティマでの出来事は人びとの間に広まり始めました。そして3回目のご出現の7月13日には3000人以上の人が……大部分の人は好奇心からですが……集まりました。子供たち以外の誰もご出現を見ることはできませんでした。周りにいた人たちは、ただ雷が一度轟くのを聞き、白い小さな雲を見ただけでした。美しい婦人は再び、毎日ロザリオを祈るようにと繰り返され、10月に皆が信じることができるように1つの奇跡を約束なさいました。

聖母は子供たちに3つの秘密を打ち明けられました。
第1の秘密地獄の光景でした。もし、聖母が前もって子供たちは天国へ行くということを約束されていなかったなら、一瞬の光景であったにもかかわらず、地獄を見た彼らは恐れのあまり死んでいたことでしょう。

第2の秘密は将来起こることの警告でした。
「あなたがたはかわいそうな罪人たちが行く地獄を見たでしょう? 彼らを救うために、主は世が私の汚れなき心に対する信心を起こすことをお望みです。もしそれが行われるならば、たくさんの霊魂が救われ、平和になるでしょう。戦争(第1次世界大戦)はまもなく終結するでしょう。
しかし、主を侮辱するのをやめないのなら、その後もう1つのもっと悲惨な戦争が始まるでしょう。
私の願いを実行してくれるなら、ロシアは改心し、平和が訪れるでしょう。
もし聞かれないならば、ロシアはその誤謬を世界中に広めるでしょう。
いくつかの戦争が起こり、教会は迫害されるでしょう。善人は苦しめられ、教皇はたくさんの苦難を受けるでしょう」

そして第3の秘密が続くわけですが、未だにそれは公開されていません。(この段階ではまだ……訳注)

ご出現の最後に、聖母は子供たちに1つの祈りを教えられました。それはロザリオの祈りの玄義ごとに、最後に付け加えて祈るものです。

ああイエズスよ、我らの罪を赦し給え
我らを地獄の火より守り給え
また、すべての霊魂
ことに主の御憐れみを最も必要とする霊魂を
天国に導き給え
アーメン

・・・・・・・・・・

ファティマでのご出現は、遠くの町々でも有名になりました。担当の地区責任者である自由信仰者(無神論者)は、この出来事は教会の何者かによって演出された「ペテン」だと考えました。そこで第4回目のご出現の少し前に、子供たちを牢に入れました。 コーヴァ・ダ・イリアでは約2万人の人々が待っていましたが、この日のご出現はありませんでした。その時、子供たちは度を越した尋問と脅迫で責め立てられ、ご出現を否定するように迫られていたのです。
しかし、子供たちは毅然としていました。彼らは「美しい婦人」を裏切るより、死ぬことを選んだのでした。2日後、地区責任者は何の成果もあげられずに、子供たちを放免するほかありませんでした。

聖母は1917年8月19日に4度目のご出現をなさいました。そして再び、世界の平和の為にロザリオを祈るように願われました。
5回目のご出現は、9月13日にありました。

人びとは10月13日になるのを待ち焦がれていました。この日に、すべての人が信じることができる何かのしるしが与えられるらしいからです。
その日は雨がふり風も吹き荒れていましたが、7万人の人が何が起こるのかを見にやって来ました。信者、未信者、好奇心だけの人、報道陣、警官……あらゆる人たちが集まりました。
正午ごろ、聖母はご出現になり、子供たちに名をお明かしになりました。
「私はロザリオの婦人です!
この場所に私のためのチャペルを建てて欲しいのです」
ご出現の最後に、もう一度、なぜご出現されたのかをお話しになりました。
「人びとが良くなるために参りました。人びとは主を侮辱するのを止めなければなりません」

そして、子供たちは太陽のそばに聖家族が立っておいでになるのを見ました。
ルチアが叫びました。「太陽を見て!」
群集が太陽を見上げた時、信じられない光景が展開したのです。激しく降っていた雨は止み、雲はちぎれ、太陽が顔を出しました。まるで月のような銀色の太陽でした。
突然、太陽はものすごいスピードで、まるで火の車のように回り始めました。黄色、緑、赤、青、紫と光を放ちながら回っています。
雲も木々も、岩も地面も、そして人びともその素晴らしい色に染まりました。
太陽はこの踊りを繰り返していましたが、突然、天空から離れ人びとの上に落ちてくるかのように見えました。7万人の群集からものすごい悲鳴が上がりました。
……そして、すべては終わりました。太陽はまた元の位置にあります。濡れねずみだった人びとの洋服は乾いていました。
「奇跡だ、奇跡だ!」「神を信じます!」「アヴェ・マリア!」「慈悲深い私の神よ!」
人びとはひざまずき、大声で祈り始めました。後に「ファティマの太陽の奇跡」と呼ばれるこの出来事は約10分間続き、その場にいたすべての人がそれを体験したのです。

調査の結果、13年後にこのご出現は教会によって公式に認められました。
こんにち、ファティマは世界で最も大きな巡礼地といってよいでしょう。毎年、何百万人もの人びとが祈りを捧げるために、イエスの御母が訪問なさったコーヴァ・ダ・イリアに巡礼しています。


その1 その2 その3


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