この日、神の御母は私を抱きかかえて下さった

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マリア信心とファティマのご出現に深く精通しておられるポール・ニリッツァ司教による証しです。(国際宣教会「マリアの家族」機関誌・『御心の勝利』誌[1995年]より抜粋)

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ボッティチェリ画「聖母子と八位の天使」

カルカッタ - モスクワ - ローマ

私は30年前からロシア訪問のために努力をしていた。1984年3月25日、み摂理は私をロシアへと運んでくれた。私は20年以上も共に働いてきたカルカッタ(コルカタ)のマザー・テレサを訪ねた。私の帰りの旅程のモスクワ行きのビザを彼女が受け取っていたからだ。スロヴァキアから逃避した私にとって、東の国を訪問することは非常に大きなリスクを伴った。
私の同伴者は国境に差し掛かる時、こう言った。
「4日間モスクワへ行くのですか? もしかするとそのために40年間、シベリアへ送られるかもしれませんよ!」
私たちのパスポート審査のため、国境では長い時間待たされた。越境の許可を得るまでの間、私はすべての詩編を唱え、祈った。
ロザリオの祈りが、私たちにモスクワの扉を開いてくれたと言えるだろう。
3月25日に、私はクレムリンを訪問するつもりだったのだ。この日、クレムリン宮殿は旅行者に開放される。当日、親切な態度と祈りが見張りの心を和ませ、彼は私が鞄を持ち込む特別の許可を与えてくれた。この頃はクレムリンのすべての教会は博物館となっていた。

クレムリンの真実

私が最初に訪問した「教会」は聖ミカエル教会であった。大天使聖ミカエルのイコンの前で、私は鞄からロシアの共産党新聞「Pravda(プラウダ)」を取り出した。
その新聞の中に、私は「L’Osservatore Romano」誌をマリアの汚れなき御心に全世界を奉献する祈りと共に隠し持っていたのだ。
教皇様とすべての司教と一致して、私は聖ミカエル教会の中で、ロシアを御母の汚れなき御心に奉献した。同じ奉献を私は「永眠のマリア教会」でも行った。この教会はクレムリン内にあり、モスクワで最も大きく、大司教座のある教会である。さらにここで私はミサ聖祭をも執り行ったのだ。祭壇の役割は私の鞄が勤めた。ワインと水は薬容器に入れて持っていた。ホスチアもプラスチックの入れ物に入れて隠し持っていた。お告げの祝日のミサのテキストは「Pravda」(……「真実」)という名の新聞の間に入れてあった。この日には、正真正銘の「真実」がこの新聞に挟まっていた。すべてのメッセージの中でもっとも美しいメッセージという真実が。

ロシアの歴史上最も偉大な日

この聖なるミサは、私の生涯の中でも最も心揺さぶられるミサであった。私はそこにある危険を忘れてしまった。神のご慈悲とマリアの愛の前では、コムニストや警察の権力などちっぽけな虫のようにすら感じられるのだった。千年のロシアにおけるキリスト教の歴史の中で、今日こそは偉大なる日! 今日、ロシアのサタンの力は打ち砕かれる!  なぜならば、今日、キリストの代理人がすべての使徒に続く者と共に、この国をマリアの御心に置いたからだ。今日からロシアは神の御母のものである。聖母は勝つであろう! それを私は実感する。最も聖なる秘跡の形態にましますご聖体の御前で、私はキリスト者として3度目の奉献文の祈りを唱えた。

大司教座の聖母

マザー・テレサの勧めにより、私は大司教の高座の下に不思議にメダイを1つ置いてきた。
1989年10月13日、ファティマの日に再び大司教はこの高座に座し、クレムリンで典礼を祝うことになる。
クレムリンを去る時、私は別人になっていた。私の心は歓喜していた。この歴史的な瞬間に、私はマリアの愛と力強いご保護を、かつてないほどに感じた。その時私に出会ったすべての人の額に、私は十字架の印をし、メダイを贈った。

「神の御母はあなたの手をとって下さったのです」

私のロシア滞在中の出来事を話した時、ヨハネ・パウロ2世教皇様は目に涙を浮かべられました。
「パウロ、これは本当に私にとって印です。大勢の枢機卿と司教、神学者がロシアの奉献に反対でした。しかし、神は1人のカトリックの司教をモスクワにお送りになられました。
その地、その場所の奉献が完成するために。その日、神の御母はあなたの手をとって下さったのです」
「いいえ、教皇様。聖母は私の手をおとりになったのではなく、腕に抱きかかえて下さいました! 教皇様、あなたの教皇職における最大の願いは、すべての司教と一致してマリアの御心にロシアを奉献することだと私は確信しています」
「パウロ、もしあなたが司教がたに勝つなら、明日それを行う用意があるよ」
そう教皇様はお答えになりました。

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聖母への奉献の祈り

マリアの汚れなき御心よ、私はまったく信頼してあなたのもとへ参ります。
私はあなたの子供として私自身をあなたに奉献したいのです。
私自身と私の命、霊魂、能力、喜び、そして成功をあなたに永遠に捧げます。
私であること、私の持っているもの、私の行ないのすべてが
あなたの所有物となりますように。
あなたの汚れなき母なる御心が、無条件に私を意のままになさいますように。
私の家族、私に関するすべてのことを御自由に処理なさいますように。
私はあなたのものであり、あなたが私を導いて下さり、保護して下さるということを
絶えず思い起こします。
汚れなき御母よ、日々の犠牲と努力をあなたに奉献することを約束します。
あなたへの愛のうちにロザリオを祈り、あなたの思い出を祝い、
神に対する侮辱とあなたに加えられたすべての痛みを償うことを約束します。
御母よ、私は今も、いつもあなたのものです。
あなたを通して、あなたと共に、私たちは永遠にイエスのものです。

(1995年『御心の勝利』誌より抜粋)

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